親知らずを利用した歯牙移植とは?

親知らずを利用した歯牙移植とは?

こんにちは。



鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。



■歯医者さんって自分で虫歯を治すの?


昔からよく聞かれる質問の1つです。


飲んでいると適当になって、「そうそう、

歯医者さんって器用だから手鏡見なが

ら、こうやってキィーンと自分の歯を削

るんだよ」なんて手振りをしながら答え

ます。



もちろん自分では無理なので、友人の

先生にやってもらうことになります。



行く時は少し緊張しますね。



注射痛いかなーとか、衛生士にも

の中を見られるから念入りに歯磨き

しておくかなーとか気になってきます。






普段は偉そうに「皆さんのお気持ち

よくわかります」と言っていますが、

立場が変わるとわかっていなかっ

たなーと反省します。



最近、歯がしみてたのでそろそろ

「患者様の気持ちになる」治療を

受ける時期がやってきたようです。



■本日のテーマ


【親知らずを利用した歯牙移植とは?】

についてお伝えします。



インプラント全盛になった今でも歯牙移植

はとても有効な手段になります。



歯を失った時には、入れ歯ではなく歯を

移植するという方法は昔からありました。



ただ移植する歯が動物の歯だったり他

の人からもってきたものであったりと、そ

もそもうまくいかないものでした。




不必要な親知らずの歯を、やむおえず

歯しなければならない歯に利用することは、

その適応や技術があればインプラント以

だと思います。



それは自分の歯ですから。



ではなぜ一般的ではないのかと申しますと



1、不必要な親知らずの歯がすでにない


2、技術的に歯科医の誰もがやれるとは

  限らない


3、歯科医からインプラントを勧められて

  しまう


など様々だと思います。




インプラントと歯牙移植をどう区別して

使用するかと申しますと



1、すでに抜歯をして、歯のない状態である

  時はインプラントになります。  

  (可能ではあるのですが、癒着を起こしたり 

   技術に難しいなどの理由で第1選択はイ

   ンプラントになります)



2、不必要な親知らずの歯が存在しており、

  しかも抜歯しなければならない歯がある

  ということが同時にあったときには歯牙

  移植のケースになります。

 

治療の経過は

親知らずの歯を抜歯して、すでに抜歯を

すませた部位にはめ込みます。うまく

入らないなら骨を削って少し緩めに沈め

ます。


移植した2,3週間はぷらぷらしてとても

つくとは思わないのですが、歯根膜の

骨誘導能により歯の周りに骨が出来て

きます。


歯を移植して1か月以内に移植に伴い

死んだ歯の神経の治療をおこないます。



3~4か月後にはしっかりついています

最終的な根管治療治療をおこないま

す。



その後、咬みわせのの問題もあります

ので、必要があればかぶせますし、可能

であればプラスチックで詰めるだけで咬合

させます。



特に20歳未満でやむ追えず、抜歯に

いたるケースではとても良い方法だと

思います。

これは顎骨の成長があるので、若い年

齢にインプラントをしますと、時間の

経過とともに歯の長さに「ずれ」が出て

くるからです。


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なお過剰歯という余分な歯を利用したり

違う方向に歯が向いている異所萌出と

いう役に立たない歯を利用することも

あります。



前歯に利用する時には、使用する歯の

大きさを考えなければなりませんので、

歯牙移植は奥歯に利用されることが

多いです。



本日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。




追伸1


皆さんからのご質問も多くなってき

ました。必ずお答えしますので

遠慮なくメールしてくださね。


追伸2

もし皆さまの中で「聞いてみたい歯科

のこと」にメールご希望の方はこちら

からお願いします。


1日から2日以内に私が返事します。


「聞いてみたい歯科のこと」


アドレスdentsuzuki@gmail.com です



追伸3

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