こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。
乳歯から永久歯への生え変えについてお伝えしていきたいと思います。
「下の前歯の内側(舌のある方)から永久歯が出てきてしまった」という質問がお母さんからよくあります。
もともと乳歯から永久歯への交換は6才前後からはじまり12歳から13歳くらいで完了し、すべて永久歯になります。
乳歯の抜歯には3つのポイントがあります。
1、年齢は何歳ですか
2、部位はどこですか
3、横から永久歯がみえてきたますか
実は下の前歯での質問が圧倒的に多いのです。
比較的見えやすい所であるということ、初めて乳歯がグラグラしてきて、永久歯が出てくるので関心があるという事からだと思います。
下の前歯は6才前後に生え換わりますが、その際に永久歯の出てくる方向が内側になりますと(舌のある方向)、乳歯と永久歯が前後に2枚重なった状態になります。
こうなると歯科医院での抜歯をお勧めします。
ただグラグラしているときはお子様が気になって触りすぎて(手で触ったり、舌でいつも押していたりすると)自然に抜けてしまいますので心配ありません。
たいていは下の前歯(乳歯)については自然に抜けます。
お父さんが糸で引っ張って抜いたという話も聞きます。
内側に生えてきた永久歯も通常舌の押し出す力で正常な歯列の中に戻っていきますので、歯並びについても心配いりません。
乳歯の奥歯の永久歯への交換が終わるのは小学校の高学年から中学校の1年生になっています。
歯の構造で奥歯はカメラの三脚のように三つ又になっていますので、グラグラしていても抜けないことがありますので、横から永久歯が見えてきた場合でなかなか生え変わらないときは歯科医院に受診することをお勧めします。
それは乳歯の奥歯から永久歯の奥歯への生え変えは歯並びに影響するからです。
最近はあまりありませんが、虫歯のため早期の抜歯になり、抜いたままの状態にしておきますと後ろの歯が前に移動してしまい、永久歯が出てくるスペースがなくなってしまいます。
その結果混雑した状態で永久歯が生え換わってしまい、将来の虫歯の原因になります。
最近では抜いた乳歯を全部とっておいて専用の箱に保管されるお母さんもいらっしゃいます。
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お子様への愛情を感じますね。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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