こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。
本日は総入れ歯についてお伝えします。
プロフィールにも書いておりますが、もと
もと私は総入れ歯(総義歯、全部床義
歯ともいいます)を専門にしていました。
7年間の大学医局時代にあるゆる入れ
歯(義歯)を経験してきました。やはり
その中でも総入れ歯(義歯)は1番難し
かったと思います。
上の写真は1カ月前に上下総入れ歯
をセットしたのですが、下の総入れ歯
が擦れて痛みが止まらないという状態
です。
大きい傷にはなっていないのですが
痛いところを調整(入れ歯の内面を
削る作業)により入れ歯の吸着は
なくなっています。
インプラントが出てくる前までは「入れ
歯が動くことを防げない」ので入れ歯
(義歯)の最大の悩みである擦れる
痛み(潰瘍)を治すことが最大目標で
した。
入れ歯(義歯)の最大の問題は
1、横ずれが起きるために痛みが出る
2、うまく咬めない
1,2はリンクしており入れ歯(義歯)を
止めて置く歯がないため入れ歯が動
き、横ずれがおきて、痛くて咬めない
のです。
ですから入れ歯(義歯)をどう密着させ
るかということがポイントになってきま
す。
フラビーガムと呼ばれる状態でなけれ
ば上の総入れ歯は比較的簡単です。
問題は下の総入れ歯(総義歯)です。
これは舌があるため舌の動きに合わ
せて入れ歯(義歯)が持ちあがってし
まうからです。
今から13年前くらいより下の総入れ
歯の吸着した入歯(義歯)が普及し
てきました。
確かに密着できるので、今までの入
れ歯(義歯)よりは格段に性能はあ
がりました。
しかし次に咬み合わせの問題があ
ります。
これは今までの入れ歯の噛み癖が
ついていたり、そもそも咬み合わせ
がくるっていてそれに患者様が慣れ
てしまっていることがあります。
以前使用していた入れ歯(義歯)の
咬みあわせがずれていると、新しい
入れ歯(義歯)をいかに正確に製作
しても咬み合わせのずれによって
痛みがでます。
今まで慣れてしまった咬み合わせ
を正常な状態に戻してあげること
が重要なのです。
そのためには、必要に応じて入れ
歯を咬みわせリハビリ用の入れ歯
と咬み合わせが落ち着いた本的な
入れ歯の2つ製作が必要になるか
もしれません。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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