こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。
本日は入れ歯全体が痛いと感じると
いうことをお伝えします。
私は山形市で開業してから16年目にな
ります。入れ歯の医局に7年在籍して
おりましたが、手に負えないケースも
多々ありました。
その１つに入れ歯全体が痛いという訴
えがあります。全体が痛いというのが
キーワードになります。
一般的には痛い部分は、強く歯ぐきに
あたる部分ですので、局所に限定され
ます。それが何か所に渡ることがあって
も全体が痛むことはほとんどありません。
痛む原因の多くは咬み合わせに起因し
ており、入れ歯がずれてこすれることに
より、傷が出来ます。
全体が痛む原因には入れ歯と歯ぐきの
間に存在する「唾液量が少ないこと」が
ほとんどです。つまり、口腔乾燥症（ドラ
イマウス）が原因です。
入れ歯を装着する方の多くは高齢者で
あり、薬を服用している方は多いです。
薬の副作用を見ますと「口渇」という
唾液が少なくなることが明記されて
いる薬は多いのです。
たとえば、高齢者の方が飲んでいる
高血圧の薬もそうです。
唾液のぬめりは潤滑油と同じですので
少なくなるとひりひりと痛い灼熱感を
感じます。
ですから痛い所をけずっても、根本的な
解決にはならないのです。
私は入れ歯安定剤の中でも流れのよい
ものやドライマウスに使用する洗口剤の
使用をお勧めします。
水やお茶ではだめです。少し貯留して、
ぬめりのあるものを入れ歯の塗布する
ことで症状は軽減します。
すぐに流れていくので、何度も塗布する
のが面倒という部分はあります。でも入
れ歯でしっかり食べるて、健康であって
欲しいと思います。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
