その404

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歯型をとるときに吐き気がしてしまう方へ

口の中に異物が入りますと、吐き気が起こる「嘔吐反射」が起こります。これは人間誰もがある反射ですが、嘔吐反射の強い方がいらっしゃいます。

小さい異物なら平気ですが、のどの奥の方まで異物を入れたり、口の中全体に大きい異物が入ったりしますと起きてきます。

歯科治療をおこなっていますと「歯型の採取」の時に問題は起こります。

歯型の採取には2分から3分程度、歯型が固まるまで我慢してもらわなければなりません。

吐き気がして、どうしても歯型がとれない方は3つの対処をおこないます。

1、比較的小さい型取りの器具を口に入れ、早めに歯型が硬化するように配慮する。

この方法はよくとられる方法ですが、ケースによっては対応できないことがあります。

2、笑気麻酔を使用します。

意外と効果があります。患者様も自分が嘔吐反射が強いとわかっていますので、歯型の型取りと聞いただけで、自分から「無理」という気持ちになってしまいます。ですので、そういった不安感を取り除き、リラックスした状態で型取りをおこないます。

3、表面麻酔のスプレーを口全体に塗布します。

胃カメラを飲んだ方はご存じだと思いますが、あの太い胃カメラをのどから挿入する際に吐き気を抑えるため、スプレー式の表面麻酔液を噴霧する方法です。

歯型の採取が必要であれば、避けることができません。ですので、どの方法をとっても患者様には「多少は我慢していただく」ことになります。

P.S
歯ブラシなどを嫌がるお子様に嘔吐反射が強いことに気がつきます。

小さいうちから慣れることも必要かもしれませんね。

なお、嘔吐反射の強いお子様には歯型をとならくてもいい、他の対応法をとります。

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