その365

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とても入れていられません。大きい入れ歯を削ってください!

入れ歯を装着しますと、入れ歯の大きさが気になって装着しなくなる患者様がおられます。

お聞きしますと「吐き気がする」とか「異物感が強くて装着しきれない」という理由が多いです。

歯の本数が少なくなってきても、そこそこ残った歯で咬めてしまいますので(もちろん、以前のようには咬めないのですが)、入れ歯の装着を決心した時には歯の本数も少なくなった時だと感じています。

「入れ歯が嫌だったから、後回しにしてきたんだ」と言う患者様がおられました。

いつも入れ歯は作るものの、どうしても我慢できないので引き出しに入れておき、そのうちにあわなくなってしまうともおっしゃっいました。

「今回は我慢して入れ歯を入れようと思っている」と言われたので、私が「入れ歯装着を決心した理由はなんですか?」と聞いたところ、「咀嚼に影響が出てきて胃腸の調子が悪くなったから」という理由からでした。

基本的に入れ歯の大きさは、残っている歯の本数によって決まります。

歯の本数が少なくなればなるほど、総入れ歯に近づきます。

患者様の不満の多くは、上の入れ歯の場合は口蓋(のどの奥)を覆う時で、下の入れ歯の時は内側の舌に触れるところになります。

入れ歯を入れることで咬む事を歯の代わりに歯肉に代用させるわけですから、ある程度の面積が必要になります。

咬む圧力を小さな入れ歯の面積で受け止めると、痛みになるからです。

やっと決心した患者様のご希望ですし、入れ歯装着をしなければ始まらないことですので、極限まで入れ歯を小さくしますが、その代わりにバネを欠けた歯に負担がかかってしまいます。

P.S
患者様と接していますと、そもそも入れ歯を装着したくないと心で思っている方はどんなに小さくしても入れ歯の装着を受け入れていただけないと感じています。

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