その450

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■差し歯で受け口を治す時の注意とは?

実は私は受け口ぎみのかみ合わせをしています。

患者様はいつもマスクをしている私を見ることが多いので、お気づきになっている方は少ないかと思います。

完全な受け口ではないのですが、上の前歯と下の前歯が先端同志で咬合しています。

横からみますと、上の前歯は傾斜しており、ギリギリ、下の前歯の先端と咬合しています。

通常は上の前歯の裏側と下の前歯の先端が咬合します。

もし、私の上の前歯の傾斜がまっすぐでしたら、完全な受け口になっていました。

自分の歯なら問題は起きないのですが、上の前歯を「かぶせもの」をしている時には、注意が必要です。

それは、咬む力によって白い先端部分が欠けたり、場合によってはかぶせ物が脱離をしてしまうからです。

ですから、歯科医師もかみ合わせの調整を念入りに行います。

カチカチ咬んでもらったり、横に歯ぎしりするようにギシギシしてもらい、過剰な力がかからないようにします。

軽度の受け口の場合には、矯正でなく、歯を削って「差し歯」をかぶせる治療を望まれる方はいらっしゃいます。

矯正治療のような長期間にならず、費用も矯正治療費ほどかからない
からです。

ただ、私の場合で説明した時より、かみ合わせを正常に戻すために、より無理をさせることになります。

それは受け口を治すために、「本来の歯列より外側に差し歯を配置」してしまい。咬合する力で外側にはじき出されてしまうからです。

つまり、受け口を解消するために、上の前歯の傾斜をもっと傾けなければならないということです。

他にも多少の出っ歯感、歯が長く感じるなどの審美性の問題もでます。

軽度の受け口を治す時だけ、差し歯で治す適応になります。

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