その326

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口の中が酸っぱいような変な臭いのする方へ。

口を陰圧にして「ちゅうちゅう」吸ってみるとプーンと嫌な臭いがするという理由で来院された患者様がおられました。

お口全体の口臭が気になっているのではなく、ある特定の歯のまわりから時々臭いがするとのことでした。

歯の痛み、歯肉の腫れ、歯がしみるなどの不快症状もありません。

その臭いの発生している所を見ますと、銀歯が装着しており、歯と歯肉の境目の深い位置から虫歯になっていました。しかも歯肉が覆いかぶさって虫歯が見えない状態です。

虫歯になっていても歯の神経を除去していますと、歯のしみ、痛みなどの不快症状はありません。また歯周病であれば、特定の部位ではなく、お口全体から臭ってきます。

通常、虫歯で穴があいても臭いはさほど気にならないのですが、穴をふさぐように歯肉が覆いかぶさってきますと、良く磨けず、嫌気性菌などにより臭いが発生してきます。

この症状の特徴は銀歯や差し歯など歯の神経除去した歯に多くみられます。

その理由は虫歯があっても痛みなどの症状を感じず、穴が大きくなっていくのに歯肉が隠すようになるため、その穴に気がつかないからです。

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