インプラントの寿命

インプラントの寿命

こんにちは。


鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。


インプラントの寿命について述べてみたいと思います。


現在一般的に言われているのが15年をめどにということです。


いろいろ要素が絡んできますので一慨には申せないのですが、10年以上はクリアして15年以上の使用を目指すというものです。


もちろんそれ以上長く使用している方もたくさんいらっしゃいます。



中には30年以上使用している方もおられるそうです。


ただ歯科医師は生涯保証はできないのです。



昔は高額の費用となる治療をする際には、一生使えるのだからと言って治療を行っていたこともあるようですが、そんなことはありません。


所詮、インプラントは道具にすぎず、また人工のものですから、天然の歯にかなうわけがないからです。


一般的な生存率は


   インプラントは、約10年で 90~95%残る


   ブリッジは、約10年で 50~70%残る


   入れ歯は、約5年で 40~50%残る 

  

などと言われています。



ではどうしたら長期間使用し続けることができるにはどうしたらよいか?


このことは最初にお伝えしました「いろいろな要素」に関わってきます。


1、定期的なメンテナンスに(3カ月から4カ月に1回、プラークコントロールがあまい方は1か月から2カ月の間隔で行います)ですから毎日のホームケアも大事になってきます。

2、咬みわせも変化しますので、チェックします。この部分は歯科医師が意識して行う部分です。


3、もし夜間に歯ぎしりやくいしばりのような強い力が歯やインプラントにかかるようであれば、咬む力を和らげるような(ざぶとんのかわりになる)マウスピースを装着して就寝していただきます。


4、日常の態癖と呼ばれるないげない癖(頬杖、うつ伏せなどの横寝)、姿勢などによっても影響があることがあります。


5、タバコ、過度の飲酒生活、糖尿病などの病気など体調に影響を及ぼすこともインプラントの生存率に影響します


6、歯科医師の技術ももちろんあります


など多岐渡りたくさんあります。



インプラントのトラブルは早期に出ることが多く、定着後のトラブルは上部構造と呼ばれる部分のところであれば十分に補修ややり替えがききます。


やっかいなのはフィクスチャーと呼ばれる骨の中に埋め込んだ部分にトラブルが起きた時になります。


上記のようにフィクスチャーに影響を及ぼすようなことをできるだけ排除していきます。


ですから長期間インプラントを使用する際には今まで以上歯に対して関心を持ち、手入れを怠ってはいけないのです。


1度失った歯を(臓器)を、インプラントによって手に入れることができたわけですから大切にしていただたいのです。



本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。








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