こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。
今回はインプラント2回法についてお伝えしたいと思います。
インプラントは
一回法と呼ばれる埋め込む処置を1回で済ませる方法(土台になる部分が一体)
2回法と呼ばれる埋め込む処置後、3~4ヵ月後埋めこんだインプラントに土台になる部分を結合させる方法
上記の2つの方法があります。
一般的にインプラントの改良により初期固定が格段に良くなったため、フィクスチャーの定着率は1 回法と2回法では変わりはなく、サイナスリフト、GBRと呼ばれる骨増生手術を同時に行う場合は2回法が選択されることが多いと思います。
インプラント周囲にはできれば2mm以上の骨の幅と骨の中に10mm以上の長さのフィクスチャーを埋め込みたいと思っています。
ただあわない入れ歯を長期に入れていたり、歯が割れて感染を起こしていたり、歯周病が進んでしまった結果など、歯槽骨と呼ばれるどて(骨)がやせてしまいますと、インプラントを成功させるために上記の骨造成を行う必要がでてきます。
ケースによっては
まず失った骨の増生を行う(サイナスリフト、GBR)
次にインプラント(フィクスチャー)を骨の中に埋め込む
アバットメントと呼ばれる土台部分を歯ぐきを切開して結合させる
3回外科処置が必要になってくることがあります。(2回法にとどまらず3回法になるということです)
これらの事は1回法ではできないのです。
2回法の最大のメリットはやはり審美性(自然観)だと思います。
具体的には歯ぐきの中から実際の歯のように出てきますと自然観があり、美しいのですが1回法の場合、接合部のコントロールが難しく、自然観が出なかったり、期間を経ていきますと歯肉が下がるので接合部分が露出してしまい、審美という点では劣ることになります。
2回法の場合1回法と違い、歯ぐきの深い位置に接合部を設定することができますので、多少歯肉が下がっても接合部は見えませんので、前歯部のインプラント処置に必要になってきます。
お友達と笑ったり、人との会話で口元を気にしなくとも済むようになります。
まとめますとインプラント2回法は骨の増生のために必要な時と審美性(自然観)を重視する際には選択することになるということです。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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