こんにちは。
鈴木歯科クリニックの鈴木喜之です。
私は大学医局員時代に総入れ歯の専門を7年間やっておりました。理由は田舎に帰れば困っている方が多いのかなということと、何もないところから患者様にあった「元のような自分の歯」を作り上げる職人技にあこがれたからです。
しかしながらその後時代ははあっという間にインプラント時代に突入へ。やはり「咬める」のは「入れ歯」ではなく「インプラント」で間違いないようですね。
どんなに入れ歯を精巧に作っても咬む力に対抗するのが歯ぐきでであるとやはり力をかけることは難しいのです。
インプラントの咬む力に対抗するのが歯槽骨と呼ばれる骨ですのでしっかりと咬めます。
インプラント選択する際のポイントは大きく分けると3つかと思います。
1、費用
1の費用については自費診療になります。
2の外科処置(インプラント埋入)は通常心配がいらなくて、抜歯した時と同じくらいと思っていただいていいかと思います。
私は必ず腫れるわけではないのですが、すこし腫れるかもと伝えています。
3の医療事故のリスクですが下アゴの際には麻痺と呼ばれるしびれが起こる可能性があります。
また上アゴの際には上顎洞炎と呼ばれる炎症がおこる可能性があります。
この2つのことは歯周病が進んだ結果、残った骨のボリュウムが少ないと起きることがあります。
インプラントの長さ10mm以上確保のためぎりぎりになってしまうことがあるからです。
どちらもCT撮影をして骨のボリュウムを1㎜単位で正確に計測するなど配慮すればリスクは少なくできます。
ただ人間が行うことですのでまったく起こらないですとは言えないのです。
他にインプラント周囲炎と呼ばれる手入れ不足が原因で、インプラント周囲の歯ぐきの腫れが起こることもありますが、メンテナンスに通ってもらえれば回避できます。
他に注意することとして、インプラント自体はよく咬めるので、残った歯にも同じような咬む力がかかりすぎることがあるので咬み合わせの調整とチェックは定期的に必要です。
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