その453

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■顔の輪郭を見ています!

やむおえず抜歯をした際には、3つの治療方法があります。

1、ブリッジ(歯を抜いた前後左右の歯を削り、つなげる方法)

2、入れ歯(抜いた歯の部分にバネ式の歯を装着する方法)

3、インプラント(骨の中に柱のような物を埋め込む方法)

なお、抜きっぱなしは「かみ合わせ」が変わりますので、論外になります。

患者様が治療方法を選択する時には、費用の面、治療内容から選択することがほとんどですが、ブリッジを選択することがとても多いと感じています。

簡便にできて、保険診療でも行えるからだと思いますが、患者様それぞれの「咬む力」によっては更なる抜歯につながることがあります。

どういうことかと言いますと、顔の輪郭がホームベース型なのか卵型のようにほっそりとしたアゴの形なのかを確認しているのです。

一般にホームベース型の輪郭を持つ患者様は咬む力は、とても強いことが知られています。

もちろん、輪郭だけで判断しているのではなく、口の中の歯のすり減り具合(摩耗程度)も確認しています。

ですから、私は抜歯後の歯科治療方法の説明をする際には、「患者様の顔」を必ず見ます。

多くの場合、ホームベース型の輪郭の患者様は咬む力が強いため
将来の脱離や、歯牙破折など、さらなる歯科治療の必要が出てきます。

もっと言いますと、つないだ歯が抜歯になるなる事態も結構多いのです。

その結果、さらに健康な歯を削ってつなぎなおしたり、入れ歯のバネをかけて、残った歯に過重負担をかける結果になります。

ですから、将来の抜歯を回避する(これ以上歯を失わない)と言う観点からみると、しっかり咬めて周りの歯に負担をかけないインプラントが1番適当なのだと思います。

1番最初の抜歯原因は、虫歯や歯周病かもしれませんが、それ以降
の抜歯の原因は、「入れ歯やブリッジしてしまったことによる過重な負担」が絡んできます。

咀嚼力が弱い女性や卵型の輪郭の患者様はまだしも、ホームベース型の患者様は「咬む力」を考慮しなければなりません。

P.S
人の分まで(抜歯した歯の負担分)を前後左右の歯に負担させるという考えは、そもそもよくないのかもしれませんね。

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