その276

その276

差し歯の付け根が黒く見えるのですが?と質問を受けることがあります。

審美歯科治療を希望される患者様の多くが悩まれていることの1つです。

なぜそうなってしまうかと言いますと、過去に前歯の差し歯治療をされており、時間の経過とともに歯肉が下がってきたことによって引き起こされます。

多くは裏打ちしている金属の露出や、接合部が浅く設定されているため歯肉下の金属の光反射によって黒く見えてしまいます。

また、金属製の土台を削った時の微小な削りカスのタトゥー化や歯の神経除去後に歯根が黒く変色することも原因になります。

歯肉が下がる(歯肉退縮)はエイジングと呼ばれる加齢に伴うことであむおえないことです。

ただ、少しでも審美性を長く保つには差し歯と削った歯の接合部を歯肉の中1mmに設定になります。(深めに設定すること)

ただし、オーバーブラッシングと呼ばれる「シャカシャカ磨き」が厳禁ですよ。

あっという間に歯肉が下がり、接合部の黒さが見えてしまいます。

写真は接合部を深めに節制しているところです。1mm深く差し込むことで、多少の歯肉退縮でも審美性が保たれます。(歯肉が黒くみえません)

歯の豆知識カテゴリの最新記事