その298

その298

「できるだけ抜歯しない」ということはいいことばかりではありませんよ!

抜歯をしたくないという患者様のご希望はよくわかりますし、歯科医もできるだけのことはしたいと思っています。

1番難しいのは抜歯ぎりぎりの時です。

抜歯をした方がこれから起こるトラブルを回避できるのではないか、抜歯をせずに治療をしたら、あと数年は持つのではないかなどいろんな想定をおこないます。

そんな際には歯科医と患者様で「治療のゴール」を共有することが大切になります。

それは「抜歯かどうかと歯科医が悩む歯は、やがて抜歯になってしまう」ということを患者様が受け入れていただくということです。

何年持ちますか?という質問もよく受けますが、「使用してみないとわからない」という返事が歯科医にとって精いっぱいになります。

P.S
ブリッジという残った歯どうしをつなげる方法や入れ歯のバネをかける歯には、歯科医が悩む歯は使用しないことをオススメします。

それは、1本でもダメになった時は、ブリッジ、入れ歯をもう一度製作することになるからです。

また見逃しがちな点があります。

健康保険の問題です。

入れ歯であれば6か月新規の入れ歯を製作できません。ブリッジであれば2年間同一歯科医院では再製作できなくなります。

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