顎関節症は口をあく時に痛むだけではない

顎関節症は口をあく時に痛むだけではない

こんにちは。


鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。




昨日、40分ほど散歩しました。

普段見慣れている風景が違いますと
新鮮でおもしろいですね。

もともと歩くことは大好きでしたが、
最近はスポーツも何もしなくなり、

危機感を持っています。

体を動かす事は気持ちいいです。
日頃の運動不足のため、足はぱんぱん
になりましたが、気持はすかっとしました。

■本日のテーマ

本日は「顎関節症は口をあく時に
痛むだけではない」についてお伝え
します。

月に1~2名患者様が口が開くときに
痛いという症状で来院されます。

顎関節症と呼ばれる病気であり、
大きく分けて3つの症状があります。

1、口をあけるときに痛い(関節痛)

2、口をあけるときにあごの骨が音

がする。またはしていた(関節雑音)

3、大きく口を開けられない(運動障害)

など、顎関節症の3兆候と言われて
います。

多くは痛くて開けられないという症状が
起こる前にあごの骨がポキッ、カックン
など音がしています。

痛みではないので、変だなと思っていても
受診せずにいる方が多いと思います。

また受診しようと思っていても何科に
かかっていいのかわからなかったという
方もおられます。

顎関節症は歯科の分野でありますが、
原因が複雑に絡んでおり、悪化して
いますと口腔外科などの専門に紹介す

ることもあります。

原因の1つとして態癖と呼ばれる何気

ない日常のしぐさや癖があります。

口元や顔面に力を加えるような日常の

何気ない癖、たとえばほほ杖をついた

り、寝るときに横寝になったり、口唇を

巻き込む癖だったりと数多くがあります。

ソフト素材の枕に顔を押しつけて

寝るなんて絶対だめですよ。

また下の前歯が見えないくらい、
かみ合わせが深かったり、前歯の
歯並びが悪く、1本の歯だけが逆
のかみ合わせでも起こります。

顎関節症はかみ合わせでおこるもの
ではないという意見もありますが、
やはりかみ合わせが原因の時が
あると思います。

軽い症状としてよくあるのが

歯がしみる

朝起きるとあごがだるい

あごの音がする

などがあります。

■どう対処するのか

口が開かず、日常生活に支障が
あるなら「マウスピース」を入れて
あごの関節にかかる力を弱します。

マウスピース装着約10日位で口

が痛くなく開けらるようになります。

ただし、クローズドロックと呼ばれて

いる時はその限りではありません。

まずは「顎関節部にかかる力を

リリース」することが1番です。

マウスピースはその役割を持って

おりますが、咬みわせなどで、形

が変わりますので注意が必要です。

また症状が強くないときには、上記

にあげた態癖をやめるだけで改善

することがあります。

自分で顔や口元に手をあてない、

力をかけないように自分に言い聞

かせてください。

ただ態癖はなかなか自分でも気が
ついてないことが多いです。

ですから、説明して心当たりを聞い

てもそんなことはしていません。と言

われることさえあります。

■態癖を調べる

丹念に患者様の習慣を洗い出します。

顔が左右対称(特にほっぺ付近)かどうか

えくぼがあるか

口角が片方だけつりあがっていないか

豊齢線が片方だけ深くなっていないか

荷物を持つのはいつも左右のどちらが多いのか

咬み癖はあるのか

レントゲンで関節の左右の大きさや形
の異常を確認します。

ちなみに関節の音がなっている方の5人

に1人は口があきにくくなる顎関節症になる
と言われていますので、注意が必要です。


本日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

追伸1


皆さんからのご質問も多くなってき

ました。必ずお答えしますので

遠慮なくメールしてくださね。



追伸2

もし皆さまの中で「聞いてみたい歯科

のこと」にメールご希望の方はこちら

からお願いします。

1日から2日以内に私が返事します。

「聞いてみたい歯科のこと」

アドレスdentsuzuki@gmail.com です

肌寒い朝でしたが、最後は汗ばんで
しまいました。


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