歯を抜いた後のブリッジ処置の弊害

歯を抜いた後のブリッジ処置の弊害

こんにちは。



鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。



抜歯後によく行われるブリッジ処置後

の弊害についてお伝えします。



歯を抜いた後の処置として、昔からブリ

ッジと呼ばれる抜歯した前後、左右

の歯を削って、歯と歯をつなぐ処置が行

われてきました。




簡便であったためという理由とインプラ

ントの信頼性、長期の予後が確立され

ていない時には1番の方法であったから

だと思います。



今もよくおこなわれている治療方法の1

つなのですが、やはりトラブルは起きて

きます。



最近2つ続けてブリッジのトラブルに遭遇

しましたので御報告します。



1、上の2番目の歯を失い左右の前歯、

  糸切り歯を削ってブリッジにしたが、

  片方で咬む癖があり、糸切り歯の歯

  が折れてズキズキ痛んだ。



2、奥歯の1本を抜いた後、前後の歯を

  削り、ブリッジによって歯と歯をつない

  だが、5年後片方が外れており、虫歯

  になり、痛みがでてきた。虫歯がかなり

  進行してしまい、やむおえず抜歯処置



このようにブリッジ治療を行いますと、片

方が外れてしまうのだが、もう片方がしっ

かりして気がつかないということがあります。



片方しか外れていないということが、気が

つくことの遅くれとなり、その結果、痛みや

虫歯になってしまうのです。




そもそも歯を失った歯の前後や左右の歯

がきれいな、自分の歯だったらどうでしょう?



そのきれいな歯を削って人工の歯をいれる

ということにためらう方もいらっしゃると思い

ます。




また失った歯の咬む力を肩代わりする

という発想が無理なのです。歯を失うには

理由があり、1本の歯だけではなく、多くの

歯に起こっています。




たとえば虫歯であったり、歯周病であったり。



私は1本の歯を失った際にはブリッジでも

仕方がないと以前は思っていました。



しかし、咬む力は人それぞれであり、顔が

四角ぽい方は咬む力が強く、壊れやすい

でし、面長の方は咬む力は弱いと思いま

す。



でもブリッジが壊れる、問題が起こる理由

は、夜間の歯ぎしりや日中のくいしばりなど

他にも要素はたくさんあります。



ですから可能であればブリッジではなく、た

った1本歯を失った時こそインプラント処置

が良いのだと、今では思うようになりました。



1本の歯をやむおえず失ったときこそ残った

歯のことを最大限考える必要があります。




歯を失うことは虫歯や歯周病だけではなく、

この2つが原因で歯を失ったことによる、

「咬む力のコントロール」ができなくなる

からです。




本日も最後までお読みいただきまして

ありがとうございます。











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