こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。
本日はインプラント治療の際にどうし
てもクリアしなければならない骨の
ボリュームアップについてお伝えし
ます。
インプラントは骨の中に埋め込み、結
合させて長期安定させます。ですから
ある一定の深さに埋め込みます。
出来れば最低でも10mmが欲しいで
すし、可能であれば13mmまでインプ
ラントの長さを埋め込みます。
ただ、どうしても埋め込まれる器(骨
の厚み=骨のボリューム)の問題が
出てきます。
それは患者様の骨の厚みがどれくらい
あるのかということです。歯周病などで
歯を失った際には歯ぐきの中の歯槽骨
と呼ばれる部分が大きく失われている
ことがあります。
あわない入れ歯を長期に装着していて
も土台になる骨は失われてしまいます。
ですからインプラント治療を決めた時の
骨のボリュームを正確に知る必要が
あるのです。
以前にもお伝えしたCT撮影によって、
1㎜単位で正確に知ることができる様に
なりました。
では足りない患者様はどうするのかと
もうしますと骨のボリュームアップをす
るためにGBRという方法と骨移植が
あります。
また抜歯をして同時にインプラントを
埋め込む際に抜いた歯の歯根の方が
大きいので(インプラントはクギのよう
で細いため)ギャップがでます。
その際にβ-TCPとよばれる顆粒を
そのすいたスペースに血液とともに
埋め込みます。
それによってインプラント周囲に骨
を作りあげることが可能となります。
GBRほうは日本人の場合、歯肉が
薄いため手技が難しいのでうまく
いかないことがあります。
また骨移植は小さい程度は上アゴ
下アゴの奥の骨部分から掻きだす
ことで簡単に対応することができま
す。
ただ大きく骨のボリュームアップを
はかるさいには口腔外科での腸骨
移植と呼ばれる方法になり、口腔
外科がある総合病院での処置が
になり入院が必要となります。
なおGBRと骨移植の際には、2段
階の処置になります。
1度骨がボリュームアップする処置
を行ってから数カ月後に再度インプ
ラント治療のために、骨に埋め込む
ということになります。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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