メンテナンスの重要性

メンテナンスの重要性

開業して15年経過していますが、3ヶ月から4か月に1回のメンテナンスを患者様にお勧めしてから12年になると思います。


虫歯や歯周病予防のために定期的なメンテナンスを行うことによって大切な歯を失わずにすみます。


歯科医師会は8020運動といって80歳で20本歯が残るように目指していますが、実際は7本くらいしか残っていないのが現状です。


もともと親知らずの歯をいれないと28本あるのですが、20本残っていると入れ歯を使用せずとも食事は楽しめると思います。


ちなみにアメリカでは75歳で16本くらい、スウェーデンでは85歳で20本残っています。この違いはなにかというと3カ月に1回メンテナンスを受けているかどうかです。


患者様になぜ日本人とこんなに本数が違うのかよく質問するのですが、「キシリトールのガムを咬んでいるから」、「歯の質が違って外国人は歯が丈夫だから」「歯磨き粉が違う」とか様々な答えが返ってきます。


アメリカでは定期的なメンテナンスに通っている方は60~70%と言われており、日本では2%くらいと言われています。


アメリカは基本的には保険制度がないため歯科治療は高額になるため、治療を受けずにすむように予防するのです。


スウェーデンでは福祉国家ですので20歳までは費用はかかりませんが、20歳以降は自費診療になります。20歳までメンテナンスに通ってその有効性を体感しているので継続してメンテナンスを続けるのです。


ある意味日本は保険制度がしっかりしているので治療が受けやすいことが裏目にでてしまい、歯科治療を生涯に渡ってし続けてしまいます。


たいてい同じ歯を3~4回治療介入すると最終的には抜歯となるのです。


ですから歯を守るという概念がないため、歯を直しながら結局は歯を失う皮肉な結果となります。




繰り返し歯の治療をしながら、結局は歯を失ってしまうことをもうやめにしめせんか?


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