その459

その459

どうして歯をそんなに削るのですか?

これは、患者様が言った言葉ではなく、私の心の声です

最近ではとっても少なくなりましたが、虫歯とわかっていても忙しいから・・・とか、虫歯が小さいなら様子をみたい・・・とかいつまで生きているかわからないから・・・と言って治療を先伸ばしにされる患者様がおられます。

歯科医師サイドで見てみると、歯科治療は痛いから・・・ 何度も通院するのは面倒・・などと患者様が自分を納得させてしまうようです。

放置後1年半から2年後に再来院された時には、より大がかかりな治療となって、期間も、麻酔の回数も、そして治療費用もかかってしまいます。

何より、歯を削れば削るほど、人工物部分は大きくなり、咀嚼(物を食べる)によって、壊れるリスクは大きくなります。

皆さんは、虫歯や歯周病のリスクだけに目がいきますが、残った歯の本数や削られた歯の状態によっても、歯は破折を繰り返し、抜歯につながります。

歯の神経を除去している場合には、さらにそのリスクは上がります。

たかが歯、されど歯です!

先延ばしにされた患者様よっては、歯を失った後に「大切さ」に気づかれる方もいます。

P.S
「人と過去は変えられない、変えられるのは未来と自分」を痛感しています。

歯は命にかかわる臓器だと思っています。

歯の豆知識カテゴリの最新記事