「熱いものがしみて、じわーんと痛むのですが・・・」
このような症状で1年に4,5名来院されます。
また多くの場合、強い痛みではないので、その痛みのある歯を断定できないことがほとんどです。
ですから、患者様は痛い部位周辺の2本から3本を候補として挙げられます。
ズキズキと痛んだり、咬んで痛かったりという明らかな痛みではないため、歯科医師も問題のある歯の診断に迷うことがあります。
様々な検査を行いますが、候補に挙がった歯すべてがレントゲン的に怪しい時にはなおさらです。
ですから、歯科医師は「この歯だ!」と確定できないため、間違った場合のことを考え、「もう少し様子を見ましょう」と言うことがあります。
基本的に熱いものがしみて、じわーんと痛むのは、もちろん虫歯が進行したからです。(虫歯菌による感染です)
ですが、上記のように判断に迷う時があるのは、
1、以前治療した歯が深く、神経に接近していた事と虫歯をとりきれ ず治療がなされていた。(見た目は問題がない)
2、一見、歯の根っこの治療(根管治療)がレントゲン的に問題がな いように見えても、神経の残骸があったり、治療がうまくいって いない時。
3、かみ合わせによって、歯に亀裂が入ってきた。(ヒビが入った)
4、すでにプラスチックなどが詰めて治療されており、見た目は問題 がないが、微細な隙間があり、その隙間から細菌感染を起こし ている。
等々、それ以外にも原因はあるかと思います。
片咬み(いつも気が付かないうちに片方でばかり噛んでしまう)の習慣がありますと、じわーんと痛むことがありますので(熱いものはしみないのですが)、患者様から注意深く聞き取りをすることが大切です。
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