その435

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上の前歯を装着する際に、下の前歯を削られた方へ。

かぶせ物をする際には、ある一定の厚みが必要になります。ですのでかぶせ物をする歯を大きく削り、その厚み分のスペースを確保します。

もし、この厚みがないと歯に装着するかぶせ物に穴があいたり、破れたりして不都合がでます。

スペース確保が難しい場合として、患者様の咬み合わせが上の前歯内側の歯と歯肉の境目に下の前歯の先端が咬みこんでいる場合です。

この部分はかぶせ物をするときに厚みを確保するために大きく削れない所です。

ですので、やむおえず反対側の歯の先端を削り、スペース確保をおこないます。

上の前歯が出っ歯になっており、裏側の歯肉を深く咬みこんでいる時には、矯正治療が必要となる場合もあります。

多くの場合、少しだけ削れば修正できますので、下の前歯先端を削る処置をおこないます。

患者様は上の歯をかぶせるのになぜ下の前歯先端を削るの?と疑問に思う方もおられると思います。

歯科医もやむおえずおこなう処置です。

もちろん、削った後は研磨をおこない、しみ止めの薬を塗ったり、コーティング処置をおこないます。

P.S
下の前歯の削る量がわずかだという事と、コーティングすることで不快な症状はほとんどでません。

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