その425

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上の前歯と下の前歯が先端どうしぴったり咬んでいる方は差し歯が欠けることがある?

人の咬み合わせはいろいろです。受け口の方もいれば、出っ歯の方もおられます。

1番多いのが上の前歯が少しだけ下の前歯より出ている方です。つまり、上の前歯の内側部分と下の前歯の先端で咬合することになります。

また、見かけは少しだけ受け口のように見える上下の前歯どうしが先端でかみ合っている方もおられます。

この上下の前歯の先端どうしが当たっている方で、レジン前装冠と呼ばれる保険の差し歯を装着している方は注意が必要になります。

レジン前装冠の表面は歯と同じような白い材質(レジン)を使用し、裏側の目立たないところは強度を保つ金属でできています。

通常の咬み合わせでは、前述したように下の前歯の先端で、上の前歯(差し歯)の金属部分である内側を咬みこみますから、壊れることはありません。

ところが、上下の前歯先端どうしで咬んでいる方で、レジン前装冠を装着している方は白い部分がチップしてかけたり、白い部分が崩落して、剥がれることがあります。

つまり、強度を補償する丈夫な金属部分で咬まず、白く外装している強度の弱いレジン部分でかみ合ってしまうために起こる現象です。

一度剥がれてしまいますと、再度つけてもすぐにとれてしまいます。これはもともと金属とレジン部分がつきにくいことが原因です。

運用の部分(気を使って)で硬いものを咬まないなど注意を払えば、必ず剥がれるというものではありません。

でも、人は大きく、硬いものを食いちぎるときには、無意識に強く咬んでしまいますので注意が必要です。

また、奥歯がない方も、前歯で咀嚼しますから同様に注意が必要です。

P.S
剥がれた部分を再着することは可能ですが、経験的には一度剥がれてしまいますと、また剥がれやすく、しかも上下の前歯先端どうしで咬合している方はそのリスクはさらに高くなります。

新しく作り替えたり、強度と見た目の両方を兼ね備えている材質のセラミック(自費診療)を選択する方法もあります。

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