その398

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虫歯を治したのにも関わらず歯がしみることがある。

「歯がしみる」のとか「虫歯の穴が気になっている」という理由で来院される方は多いと思います。

また、自覚症状がないのにもかかわらず、歯科検診などで虫歯の指摘を受けられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

来院されますと、虫歯の存在をレントゲンなどで確認したのちに歯の虫歯部分を削りとるのですが、虫歯の大きさによっては「治療後に歯がしみる」症状が出ることがあります。

一般に歯を削るときには水をかけながら歯を削ります。それは摩擦熱による高温が歯の神経にダメージを与えるからです。

もちろん、象牙質やエナメル質などの歯へのダメージもあります。

また、歯を削る器具にも影響がでます。(水をかけないと、とんでもなく高温になってしまい、うっかり器具に触るとやけどするくらいです)

その他の原因として虫歯の深さも見逃せません。

虫歯を完全に除去しなければ、将来の痛みの原因になりますから、歯科医はしっかり虫歯を除去します。

虫歯が大きい時はもちろん、虫歯が小さいつもりでも意外と進行しており、削った後は歯の中心にある歯の神経に接近し、大きい穴が開いた状態になります。

歯の神経がすぐ目の前というと所まで歯を削りますと、治療後に歯がしみることを歯科医はよく経験します。

対処の仕方として、歯を2重にコーティングを施しますと、症状は軽減できますが時間がかかるときもあります。

「少し様子を見てください」という言葉を歯科医はよく使うのですが、確かに時間の経過とともに気にならなくなることを経験的に感じているからです。

P.S
様子をみても症状が改善されないときもあります。

どうしても歯がしみる事が気になる、しみる症状が強くなってきた、歯が浮いた感じ、咬めないなど症状が強くなった時には歯の神経を除去する必要になります。

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