その394

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かぶせ物(差し歯)の黒い継ぎ目が気になる方へ

前歯の神経を除去した際には、脆くなって歯が折れたりしないようにかぶせ物(差し歯)をおこなうことがあります。

装着直後はきれいで、違和感もないのですが、時間の経過とともに見た目が悪くなる時があります。

その一つにかぶせ物(差し歯)と歯肉との間が黒く見えることです。

一般に歯の神経除去後はコアと呼ばれる金属製の芯を埋め込み、さらに強度の強化を図ります。しかしながら金属イオンの溶出により、刺青のように歯根の色も黒っぽく変色を起こします。

そうしますと歯肉の厚みが薄い場合、変色した歯根の黒さがすけてしまい継ぎ目が気になってしまいます。

咬み合わせの影響で前歯がいつも強く当たっていても歯肉は下がりますし、歯周病でも歯肉は下がり、歯肉の中に隠していたかぶせ物(差し歯)の継ぎ目は黒く見えてきます。

でも、なんといってもオーバーブラッシングにより歯肉に強い力がかるために歯肉は下がり、継ぎ目が見え、変色した歯根の色が見えてしまうのです。

ですから、かぶせ物(差し歯)を装着している前歯を「シャカシャカ」音を立てて磨いていはいけませんよ。

音を立てない程度に横磨きするか。前歯だけは縦磨きに変えるかしてください。

「音がしないと磨いた気がしないんだよねー」と皆さんおっしやいます。

でも、せっかく手に入れた第2の前歯を大切に大切にして、ずーっときれいな歯でいていただきたいです。

P.S

前歯の白い部分の変色についても、変色したら交換できるの?と尋ねられることがあります。

私はこう答えています。「可能ですが何度もおこなうことは避けてください。それは歯を削れば削るほど強度がなくなって抜歯に至ることになるからです。」

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