その367

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えらい目にあいました、下アゴに生えている親知らずの抜歯では!

皆さんは抜歯をしたことがありますか?

親知らずの歯を抜くのに「大変な思い」をされた方もいるのではないでしょうか?

親知らずの歯を抜くのは下と上の場合では大きく違います。それは歯の生えている歯の方向と歯を支えている骨の硬さが大きく関係しています。

下の親知らずの歯は斜めや横向きになっていることが多いので、抜歯する際には1度歯の頭部分を切り落として、それから歯根部分を横からひき出して抜歯します。

また、骨が大理石のように(わかりやすいように例えています)硬いため、骨を大きめに削らないとひっかかりを解除できません。

上の親知らずの歯は比較的まっすぐ、またはほっぺ側に斜めに生えていることが多く、しかも支えている骨も軽石のように(わかりやすいように例えています)柔らかいので、容易に抜歯をすることができます。

抜歯で大変な思いをした方の多くは、下アゴに生えている親知らずの歯です。(実は上アゴの親知らずの抜歯も、ケースによってはとても難しいこともあります)

骨を削って抜歯をおこないますと、当然腫れますので、場合によっては抗生剤や痛み止めの薬も処方します。

多くは歯肉がかぶっていたり、骨の中に埋もれていますので、切開も必要になり、術後は数針歯肉を縫合します。

抜歯にかかる時間も実際やってみないとわからないことが多いのですが、一般に20分から40分程度でしょうか?1時間かかってもまだ抜けないこともあります。

もちろん、歯科医師の技量の差も大きく関係しますから、難しい時には歯科口腔外科のある大きい病院に紹介することもあります。

P.S
親知らず抜歯の際には、歯は奥の方にありますので、口を大きく開けていただく必要があります。30分以上あいていただくと「抜歯そのものより、アゴが痛くて大変だっ」たという声をお聞きします。

麻酔が効いていれば処置中は痛くはありませんが、麻酔が覚めてくるとジンジン、ズキズキ痛んできます。処置後はお薬を飲んでゆっくり休んでいただくことになります。

処置部位はアイスノンなどを使用してキンキンに冷やさないでください。冷たい濡れタオルくらいがいいかもしれません。また傷口が癒えるまで歯磨きは処置部位だけはしなくともOKです。

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