その363

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土台の柱(コア)除去は危険がいっぱいです。

歯の根っこの治療(根管治療と言います)をおこないますと、歯の強度がとたんに落ちますので、反復する咀嚼によって歯根破折と呼ばれる歯の根が折れてしまう事があります。

一般に歯の根っこの治療は、虫歯が深かったり、歯の痛みがあったりしますと已むおえずおこなう治療です。

ただ、歯の神経除去治療(根管治療)は虫歯はもちろん除去して、しかも歯の中心部をくりぬいてしまいますので歯が薄くなり、その後の使用によっては「歯が割れたり、ヒビが入る」事態になります。

そのため、歯の強度を補うために土台の柱(コア)を装着するのですが、かえってその土台の柱(コア)が歯をダメにすることもあります。

それは、1度土台の柱(コア)を装着したのにもかかわらず、根管治療を再度おこなう必要があった時です。

根管治療後には再治療しない前提で、土台の柱(コア)が装着されるのですが、根管治療の不備が起きると、除去して再根管治療になります。

すでに歯の中心部は大きくくりぬいていますので、歯の厚みは薄くなり、しかも外れないように装着している土台の柱(コア)を除去するためには、その薄くなった歯も含めてさらに削り取らなければなりません。

その結果、もっと薄くなってしまい、歯の根に穴があいたり(パーフォーレーションと言います)、歯根にヒビが入ったり(歯根破折と言います)します。

多くの場合、その時はコア除去もうまくいき、再根管治療も成功していますが、後日忘れたころに患者様が強く咬合した時に、目に見えないヒビが入り、そのヒビにバイキンが侵入して歯茎が腫れる事態となります。

患者様はせっかく治したに、また治療がうまくいっていないと錯覚されますが、今度は再治療が不可能なため、抜歯処置になります。

P.S
とにもかくにも、歯の神経をとる事態にならないようにしなければなりません。虫歯の穴に患者様が気がついた時には虫歯は進行しています。

どう歯を痛くなく、きれいに治すかということではなく虫歯をつくらないように歯科医院を利用してくださいね。

歯科医院での治療の多くは再治療だからです。

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