歯ブラシはまめに交換していますか?
患者様にブラッシング指導をおこなう際、普段使用している歯ブラシをお持ちいただきますと、「毛先が開いている」ことがよくあります。
歯ブラシも「道具」ですので手入れが必要です。
具体的には歯ブラシは消耗品ですので「交換」していただきたいのです。
Q,歯ブラシの使用期間はどのくらいで交換しなければならないですか?
A、1か月に1回をめどに交換してください。
患者様にお聞きすると3か月から6か月も同じ歯ブラシで磨いている方も多いのですよ。でも毛先が開いていると磨いてもプラーク(歯垢)は落ちなくなります。
Q,毛先が開いている歯ブラシと開いていない歯ブラシのプラークの除去率の違いはどのくらいですか?
A,毛先が開いていますと63%まで除去率が落ちます。
約40%程度も歯垢がとれなくなります。ですからちゃんと磨いているつもりでも虫歯や歯周病にもなりやすくなるということです。これはもったいないことです。
また、まめに交換しているにも関わらず毛先が開いてしまう方もおられます。
「シャカシャカ」と力を入れすぎて磨いているからなのですが、こういった場合も毛先は開きます。
歯ブラシの交換は1か月に1回をめどにメーカーは勧めていますが、毛先の開きが早い方は期間でなく、「毛先の開き」を見て交換してください。
磨き終わりましたら。歯の表面をなめまわして、「ぬめり」を感じない程度がOKサインになります。(ざっくりとですが)
P.S
包丁は切れる包丁でないと、力を入れて切ろうとします。その結果、危ないですし、切断面もきれいでなくギザギザになります。
同じように毛先の開いた歯ブラシは汚れも落ちにくく、しかも歯肉に傷をつけやすくなります。
「道具」を吟味することは大切です。
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