その344

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部分入れ歯が何度も壊れる方へ?

「部分入れ歯がよく壊れる」患者様がおられますが、その1つとして「入れ歯の厚みが薄すぎる」ということがあります。

歯を失った際の治療法の1つとして入れ歯製作があります。

残った歯の状態で製作することが多いので、抜けたまま放置していますと咬みわせが低くなって「入れ歯の入るスペースがなくなる」事態になります。

特にたくさんの歯を失ってしまいますと「かみ合わせ」は低くなり、スペースがない事態になります。

総入れ歯になりますと「全体でかみ合わせを高くする」ということが可能ですが、まだ数本歯が残っている場合には配慮が必要になります。

それはその残った数本でなんとか咀嚼を患者様がおこなっているからです。

低くなったかみ合わせを高くすることは必要な処置ですが、それを急激に入れ歯で高くすることで残った歯がかみ合わなくなり、「咀嚼しにくい」という不満になるからです。

人は無意識では入れ歯よりも残った歯で咬みたくなります。

そこで仮の入れ歯を1度装着して咬み合わせを高くします。

また、かみ合わせの高さだけではなく、かみ合う位置も後ろにも後退していることが多いので、そちらも仮の入れ歯で調整をおこなっていきます。

その上で問題がないと判断した時に、最終的な入れ歯を製作することになります。

P.S
抜きっぱなしは当面はお困りになりませんが、そのしわ寄せは必ずやってきます。また仮の入れ歯も必ず必要になる訳ではありません。

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