大人の虫歯は痛くない?(NHKためしてガッテン!放送を受けて)
先日、NHK番組「ためしてガッテン」で成人の虫歯について放送されていましたね。
ご覧になっていない方もおられると思いますので、私の解釈も交えて御伝えしたいと思います。
「成人になってからの虫歯は歯と歯茎の境目にできやすく、その理由は大人になるにつれて歯茎が痩せてしまうから」というものでした。
歯茎が痩せてしまいますと、「エナメル質」という堅い鎧のような層の下にある柔らかい「象牙質」という層がむき出しになってしまいます。
本来、エナメル質は虫歯菌から強く守ってくれますが、柔らかい象牙質は虫歯の進行が速いです。
また、虫歯にはなりやすい象牙質ですが、「虫歯によって侵された部分に対抗するように、歯の神経が新たな象牙質を作るために痛みを感じにくい」という内容だったと思います。
歯茎が痩せる原因としては「歯周病」などで歯茎がやせてしまったり、「歯ブラシでシャカシャカ強く歯磨きしすぎ」で歯茎が下がることが多いと感じています。
ですから、子供の頃に多かった「奥歯の咬む溝」の虫歯ではなく、大人になってからの虫歯は「歯茎との境目」なんですね。
意外じゃなかったですか?
へぇー、そうなんだーとか、びっくりーーとか思われた方もおられると思います。
ただ痛くないので気がつくのが遅くなります。
また、虫歯の穴にならず着色しただけのように見えることがあるので余計に
ノーマークになってしまいます。
虫歯になるリスクは年齢に関係なく、いつもあるんですよ。
番組を通じて、少しでも歯に関心をもってもらう機会ができてうれしいです。
気になる予防法についてですが、私は2つあると思います。
1、ご家庭ではフッ素入りの歯磨き粉を使用する
2、歯科医院で1年間に3回から4回のクリーニング(メンテナンス)
をおこなう
もちろん、これをやれば絶対大丈夫!というものではありません。
ですが、虫歯になるリスクは大きく下げられると思います。
「たかが歯じゃなないの?」とか「1本くらいダメになっても他の歯があるわ!」などと思わないでくださいね。
番組でも言っていましたが、奥歯が連続して歯を失うことは、将来入れ歯になってしまい、入れ歯で苦労することにつながります。
油断しないこと!が肝心です。
健康診断のデータを気にするように、歯の検診にも関心を持ってくださいね。
「痛くならないうちに早期に歯科医院に行く」
「虫歯にならないように歯科医院に通う」
「永久歯は2度と生えてこないから大切にしよう!」
こんな気持ちになってくれるとうれしいです。
歯の健康は体の健康にも関係し、前向きな気持ちにもさせてくれますよ。
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