歯科検診でのCO、C1,C2,C3,C4という言葉を聞いたことありますか?
本日はCOについてお伝えします。
歯科検診をおこないますと、虫歯の程度を評価するために上記のように識別していきます。
CO(シー、ゼロまたはシーオー)は着色程度で虫歯になりかかっているが積極的な治療をせずに経過観察をしていくものです
実際に治療室ではどう対処しているかですが、
歯の着色部にソフトレーザーを利用した虫歯測定器を用い、歯を削る必要があるか確認します。
成人の場合、着色程度で虫歯の進行がストップしていることがあり、そのまま削らず、経過観察することが多いと思います。
間食が多くなる小、中学生の時期にはシーラントと呼ばれるコーティング剤を塗布することがあります。主に奥歯の咬む溝や前歯の裏側の溝に適用され、歯の間の着色には使用はできません。
歯を削らずに塗布するだけ(例えて言えば、歯にマニキュアをするようなもの)ですので、患者様は気楽に受けられます。
欠点としては、がれてしまう事があるので、定期的なメンテナンスを受けている際にはチェックを受けて、必要があれば再塗布になります。
こういった予防処置は必ず必要になる訳ではありません。
口の中では「再石灰化」という自然の予防処置が行われていますので、ご家庭で出来る虫歯予防の基本は、甘い食べ物を口にする頻度を少なくする必要があります。(量ではありません、回数です。)
1番重要なことは虫歯菌の数を増えないようにするために、悪さをしない程度の少ない量でコントロールすることです。それは毎日のブラッシングよりも定期的なPMTCと呼ばれる器械を用いての清掃が効果的になります。(毎日のブラッシングが効果がないということではありません)
ネトネト、ヌルヌルした虫歯菌は、ナイロンの毛(歯ブラシ)だけでは、虫歯菌が取りきれていないのが現実だからです。
P.S
お気持ちはよくわかりますが、来院される患者様の多くは「治療されること」を望まれます。C0であれば虫歯予防に関してのお話を聞くだけで終わることもありますよ。
歯を削りたくない気持ち(大切にしたい気持ち)が強ければ、3か月に1回のメンテナンス(PMTCと呼ばれる器械を使用する清掃も含む)は絶対必要です。
「お医者さんは悪くなったら行く所、これからの歯医者さんは悪くならないようにいく所」です。!(^^)!
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