気がつくと「咬みしめている」癖のある方へ。
集中していると無意識に奥歯で咬んでいたり、朝起きてみるとアゴがこわばり、疲れていたり、口がスムーズに開けられない方がおられます。(歯ぎしりをしているのではなく)
「咬みしめている」ことはよくありません。本来、上下の奥歯は口を閉じている時、咬みあっていません。
隙間が2mm程度空いています。ですので唇を閉めていても奥歯は当たっていないのです。
対処法ですが
日中起きている時であれば、自己暗示をかけて「奥歯では咬みしめない」と心に決めてしまうことです。
夜間であればマウスピースを装着して就寝することもありますが、1番簡単な方法は、日中と同じで自己暗示をかけて「咬まない」と決心することです。
口があかないとか、アゴが痛いなど症状があれば別ですが、「咬みしめることが、アゴや歯ひいては体の健康によくないから」という理由でマウスピースを装着することは注意が必要です。
特に夜間の装着です。
そもそも、痛くも痒くもないのに装着を続けられない。(邪魔だし、異物感が強いので、かえって寝れなくなる)
マウスピースの種類によっては効果がない。(マウスピースの多くは咬みわせの高さを上げる形式なので、全部の歯を覆う形式ですと、かえって咬みしめたくなります)
こういった場合、奥歯を空かせる形式のマウスピース装着が適当なのですが、長期の使用によって咬みわせの変化が起こり、咬みにくくなる。
マウスピース装着は短期的にはいいのですが、長期的な使用によっては咬み合わせの変化が起こりますの、まずはかかりつけ歯科医にご相談ください。
P.S
予防のためにマウスピース装着はオススメしません。まずは、はまり込んでしまう咬み合わせ(つい咬みしめたくなる原因となる歯)の調整をはずかにおこないます。
親知らずの歯を抜くか抜くまいか考えている方へ。
親知らずの歯に関しては「歯として機能しているか、将来、歯の移植用として使用を考えているか、今現在、親知らずの歯が歯周病や大きい虫歯になっているのか」というポイントで判断されるといいと思います。
まず、まっすぐに生えておらず、斜めや真横に生えており「咬んでいない」状態の時には、歯として機能しておりませんので抜歯の対象になります。
親知らずの歯がよく咬みあっており、小さい虫歯で簡単な処置で済む際には治す判断でいいと思います。
親知らずの歯はノド付近にあり、歯科医師の手が十分に入らないこともありますので、歯の神経を除去する正確な治療が必要になる時には抜歯を選択された方がよいと思います。
将来もしかしたら、インプラントの代わりになるかもしれないという期待や矯正治療で抜歯をすすめらたけど気が進まない時には様子をみます。
P.S
ズキズキ痛い、虫歯で歯が大きく穴があいている状態では患者様も歯科医も抜歯で異存はないと思います。
ただ、役に立ってはいないが、抜きたくないという患者様は多いと思います。(小さい虫歯や斜めに生えている歯などの場合)
最終的な意思決定は患者様が判断されることになります。
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