その401

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グラグラの歯やボロボロになった歯を治療するのか抜歯するのか?

初診の患者様がいらっしゃいますと、現在、気になっている部分の歯や他の歯も含めたお口の中の状況を確認します。

必要があればレントゲン撮影や問診、歯をたたいたり、ゆすったり、歯と歯肉の境目の深さも計測し、虫歯と歯周病の状況を確認します。

そこで歯や歯周病の状況を説明し、治療方法についてご説明します。

治療説明が簡単な時はいいのですが難しい時があります。

それは「抜歯をするのは惜しいが、治してもどのくらい持つのかわからない」という状況にある時です。

歯科医師も説明に困りますが、患者様も歯科治療についての内容をご存じありませんので、どうしたらいいのか判断に苦しみます。

意思決定の仕方としては、患者様が抜歯を望むかそれとも状態が悪いことを了解して治療するかにかかります。

極力抜歯をしないことがいい歯医者というイメージがありますが、積極的に抜歯をした方が良い時もあります。

例えば、インプラントを将来的に考えているならば、インプラントを埋め込む骨の量を減らさないうちにインプラント治療をおこなわなければなりません。

つまり、歯周病でグラグラしている歯を早めに抜歯をして、骨の量を減らさないことを考えます。

また、虫歯などで崩壊状態の歯にブリッジ治療などで歯をつないでしましますと、外れる原因にもなりますので、積極的に抜歯をおこないます。

軽度の状態の時には考えなくといいことなのですが、歯周病の進行状況や歯が崩壊している虫歯が多数あり、咬み合わせなども大きく変わっているような状態の時には治療ゴールを決める必要があります。

状態の悪い歯を治療して残したいというお気持ちはよくわかります。ただ、無理をして治療した場合、将来起こるトラブルによって再度治療しなければなりません。

その時には治療期間、治療費用も再度かかってきます。

P.S
「状態の悪い歯を仮に治したらどのくらい持つの?」という質問を受けることがありますが、「すみませんが、何年持つとは言えません。数年持つかもしれませんし、明日ダメになるときもあります。」というご返事しかできないのです。

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