その393

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歯がしみる知覚過敏は症状ゼロにはできません。

「歯がしみるんです」という症状で歯科医院を来院される方は、いがいと多いと感じています。

原因はたくさん考えられます。

1、虫歯になっている

2、虫歯ではなく知覚過敏(歯磨きを強くしすぎてしまい、歯肉が下がる)

3、咬み合わせが強い(顔の輪郭が四角型の方が多いと思います)

4、歯が欠けてしまっている

5、詰め物や銀歯がすいている

6、咬み合わせが強すぎて歯に亀裂が入っている

などなどこれ以外にも原因はあると思います。

1の虫歯や5の詰め物や銀歯がすいているなどは、歯を削ることで症状改善を図れるものもありますが、2の知覚過敏などは「薬を塗る」しか手立てはありません。

薬を塗る方法としては、歯にしみこむタイプやコーティングするタイプなどいくつかありますが、すぱっと症状がゼロになることはありません。

私が患者様には「症状の6割程度は改善するかもしれませんがゼロにはなりませんよ」とお伝えしています。

数回通院していただいたのにもかかわらず、まったく症状改善されない患者様もおられ、申し訳なく思う時もあります。

また、3の咬み合わせが強い時には、こちらの原因除去を優先しなければなりません。

最近では歯磨き粉のCMでも知覚過敏を訴求するのが多いですよね。

もちろん、不快な歯がしみる症状を改善するためには使用してくださいね。

軽度の知覚過敏では歯磨き粉の効き目と歯科医院での薬の塗布の違いには大きさ差はないように感じています。

知覚過敏は患者様と歯医者を悩ます問題なのです。

P.S
ポイントはさほど気にならないなら、「運用」で様子を見ることをオススメします。

例えば歯磨きした時にチクチクしていたければ、そこだけそーっと歯磨きしたり、熱いものや冷たいものがしみるならば、しみない反対側の方に含むようにすることです。

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