その381

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なんでもないきれいな歯を削る時は歯科医は緊張する。

歯を失った際には入れ歯やブリッジの治療を選択します。近年ではインプラントを選択する方も多くなってきました。

抜歯した左右前後の歯を削って「新しい歯」を製作する方法としてブリッジがあります。(橋渡しをするという意味です)

失った歯の本数にもよりますが、その多くは1本の歯を失った時にブリッジ治療の選択がなされます。

もうすでに治療されている歯なら、歯を削る時でもこちらは気が楽です。

ただ、抜歯した前後左右の歯がきれいな天然の歯であったら、歯科医はためらってしまいます。

あー、こんなきれいな歯を削ってまでも「新しい歯」を製作しなければならないんだとあらためて思うからです。

また弊害もあります。

1、抜歯した歯の分までも咬合力がかかる(過重な負担になる)

2、「歯がしみる」可能性がある。ブリッジはつなぐ歯同志が平行でなければワンピースで装着できないので通常より多く削るからです

3、つなぐ歯が互いに違う方向に生えている時には、歯の神経をとる必要があります。それは平行にするために歯の神経がむき出しになり、痛みの原因になるかもしれないからです。ただ、歯の神経をとることは、歯の寿命を縮めることになります。

P.S
2本以上連続して抜歯の時には、ブリッジ治療では共倒れを起こしてしまい、将来また歯がダメになると思います。

そういった時には、インプラント治療が理想的だと思います。

1番の理想は抜歯になる状況をつくらないようにして欲しいということです。

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