その366

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歯並びがきれいになっても虫歯になったら台無しです。

歯並びをきれいにする矯正治療はとても期間のかかる治療です。

矯正治療を始める理由としては「咬めないからとか虫歯にならないように」という機能面ではなく、「見た目をよくしたい」という審美面の理由が多いと思います。

一般にブラケットとワイヤーと呼ばれる器具を歯に装着するものですから、食後に食べカスがとても詰まりやすくなります。

ですから「虫歯になるリスク」は高まります。もちろん、虫歯の原因はプラーク(爪楊枝で歯の間をこすると白くどろっとした塊=細菌の塊)ですので、食べかすが直接の原因にはならないのですが。

成人の場合には、矯正治療が自費診療で高価であるということや、抜歯を伴う大変さをわかっているので、「これ以上、虫歯になるものか!」という強い意識が働きます。

ただ、お子様の場合は「親が歯並びを心配して矯正治療を始める」ことになりますので、歯の清掃には無頓着になりがちです。

月に1回の矯正治療日に歯科医院ではクリーニングをおこない、プラークの除菌はおこないますが、日々の手入れ(ブラッシング)も重要です。

矯正治療後に虫歯の治療になってしまい、銀歯になったり、前歯にプラスチックを詰めたりしたら、とてももったいないです。

歯並びをきれいにして笑顔が素敵になるのですから。

とはいえ、食べ盛りのお子様には難しいこともわかっています。

お子様の矯正治療をおこなう際には、歯科医師から矯正治療中の虫歯になるリスクや、そもそもなぜ矯正治療をするのかなど目的や外した後の未来像を伝えなければと思います。

P.S
お子様の歯並びがきれいになっていく様子は歯科医もうれしいです。ですので、なおさら虫歯にしちゃいけません。

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