学校検診に行きますと中学生の歯肉炎が目立ちます。
中学校の歯科検診をしていますと、虫歯の減少と歯肉炎の多さに気がつきます。
虫歯への関心が定着しているせいか、学校検診を始めた8年前より虫歯が少なくなっています。
その代りに歯石の付着や歯肉の発赤、プラークの付着が顕著にみられます。おそらく、ブラッシング不足やさっとしか歯磨きしないなどが考えられます。
このことは1年から3年生に共通してみられました。
また、3年生の虫歯や歯の汚れが1,2年生より多かった気がします。おそらく、年代的に親御さんからの自立があり、「歯磨いた?」などの声かけもないからかもしれません。
他の原因としては、育ち盛りですから間食回数も多いのかもしれません。
学校検診と言いますと、どうしても「中学生時代の虫歯や歯肉炎」という一断面で考えがちですが、歯は生涯使い続けるものですから。歯への関心、重要性を伝えることが必要です。
高校、大学、社会人と自立した大人になっていく過程で、いかに自分の歯でいることが大切さを認識する大事な時代だと思っています。
なるべく検診後の生徒さん達には「歯が白くていいねー」と「もっと磨くとピカピカに光るよ」などと声掛けしてあげたいですね。
P.S
「磨かないと虫歯になるよ!とか歯肉から血が出るよ!」というありきたりなセリフではなく、かっこいい、きれいな人の笑顔(歯もいっしょに出ている)の写真を見せて、「こんな笑顔になろう!」と言うのも1案ですね。
だって、理想的な歯磨きしているまめな人は少ないですから。
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