歯周病治療が終わってもずーっと通わなければいけないのですか?
歯周病治療のゴールは「元の健康な歯肉状態に治すということではなく、これ以上悪くさせないように進行を停止させる」ということです。
歯周病の治療が終わった後に「定期的なメンテンナンスのために通院するのが面倒だ」と患者様から言われます。
確かに面倒なことだと思います。
歯科の場合、原因が虫歯菌や歯周病菌であるということがわかっていますので、歯周病の治療後は歯周病菌が悪さをしない程度に封じ込めておかなければなりません。しかもこのメンテンナンスは虫歯についても有効な処置になります。
ここが医科とは違うところです。医科の場合、原因を予測できませんので病気になったら通院するところですが、歯科の場合、原因がはっきりしるので予測しての予防が可能になります。
ですから、歯周病の治療後も再発しないように、定期的なメンテナンスのために通院は必要不可欠だと考えています。
P.S
歯を削る、歯を抜歯するイメージは「今」はお感じにならないかもしれません。でも定期的なメンテナンスを続けているアメリカ人は80歳では17本(メンテナンス80%)、スェーデン人25本(メンテナンス90%)歯が残っています。
先進国であるにも関わらず日本人での80歳では、たった9本(メンテナンス6%)しか残っていません。
この事実をすべての歯科医師はお伝えし続けます。
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