歯を続けて2本抜歯になり、何か治療をしなきゃとお考えの方へ。
歯をやむおえず、うしなった際におこなう治療法として、
1、ブリッジ(前後左右の歯を削り、つないでしまう方法)
2、入れ歯(出し入れ式)
3、インプラント
4、抜歯のまま
治療をするという前提でお話をしますので、4、抜歯のままに関しては触れません。
治療をおこなう際にはこの3つの選択になります。その際にはいろんな条件やご希望などを考慮しなければなりません。
今回はブリッジについてお話をしたいと思います。ブリッジとは歯を失った前後左右の歯を削り、つないでしまう方法です。
ブリッジは昔からおこなわれてきた治療法で、比較的容易に「人工の歯」を手に入れることができます。
ただ、最大の欠点は失った歯の前後左右の歯を削らなければなりません。もし、前後左右の歯が1度も削ったことのないきれいな歯だったら・・・。皆さんはためらわないですか?
しかも、ブリッジにしたからといって「よく咬める」というわけではありません。あくまでも補助にしかならず、ここ1番硬いものを咬むという時には「人工の歯」の部分で咀嚼しているのではなく、やっぱり自分の歯の部分で咀嚼しているのです。
「2本続けてつないでしまう」ことはその土台になる歯に大きな咬合力がかかってしまい、「共倒れ」の可能性すら秘めています。
経験的には1本つなぐブリッジが限界ではないでしょうか?
「共倒れ」となった際にはさらなる抜歯になります。土台となった歯は「痛いから、苦しいからつなぐのをやめてくれー」とは悲鳴をあげません。
最後の最後になった時にグラグラしてきて持ち主の皆さんに「もーだめだ!」ということを気付かせるのです。
そもそも「人の分までの荷物をずーっと背中にしょわせる」ことは無理な話で、2本、3本と歯を失っていくごとに、他の歯も巻き添えを食うことになります。
P.S
虫歯や歯周病が抜歯の原因ということはご存知かもしれませんが、抜歯を1本でもおこなってしまうと「共倒れ現象」も必ず絡んできます。
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