歯を抜きっぱなしにする弊害について
やむおえず抜歯に至った際にはブリッジや入れ歯、最近ではインプラントによって咬む機能、見た目を回復させます。
奥歯に多いのですが、患者様によっては抜きぱなしになっていることがあります。
すぐには影響は及ぼさないのですが、年数が経つにつれてボディブローのように影響が出てきます。
まずは歯の本数が少なくなることでの残った他の歯への過重な負担がかかることです。これによって他の歯が10年、20年という長い時間の中でさらなる抜歯につながることがあります。
次に「残った歯が動いてしまう」ということです。歯列といいますが28本の歯は、本来「おしくらまんじゅう」のようにお互いの歯のバランスをとっています。
途中の歯が抜けることで、その緊張がなくなり歯を失った方へ前後左右の歯は傾きます。
また、下の歯を抜くとかみ合う上の歯は下へ伸びてきます。
繰り返し言いますが、すぐにではありません。長い時間の中で起こります。
その結果歯がすいてきた状態になりますので、物が詰まりやすくなったり、前歯の場合歯が空いてくることを舌で封鎖しようとしますので、舌の力でさらに歯が動きます。
また口の中は、上、下の両アゴがペアですから、多くは「かみ合わせ」の問題になります。
咬みずらくなったり、アゴの歪みだったり、体の歪みまで起こります
アゴが開かない、痛むという顎関節症にひとたびなりますと、とても厄介です。
P.S
「奥歯は見えないから1本くらい歯がなくとも大丈夫」というお気持ちは持たないでくださいね。
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