こんにちは。
鈴木歯科クリニック院長鈴木喜之です。
本日は歯が揺れたからといって歯周病
とは限らないということについてお伝え
します。
歯の揺れと歯周病にはとても相関関係
があり、歯の揺れ≒歯周病といっても
過言ではありません。
歯が揺れ始めて咬みにくくなり、揺れも
しだいに大きくなり、硬いものを食べます
と、歯が抜けるような痛みを感じます。
ただ歯の揺れが大きくなる前に、歯肉
の腫れを経験していることがあるはず
です。
歯周病の初期の段階では歯肉からの
出血を、歯ブラシをかけたりすると感
じます。
歯周病からくる口臭も、歯周病が進行
しますと感じているはずです。
さまざまな不快症状を経て進行するの
です。強い痛みを伴わず、じわじわと
です。
ですから揺れを感じた時には重度の
歯周病になっていることが多いです。
ある意味揺れを感じて硬いものを咬む
と痛いと感じるときには歯周病の末期
であり「抜歯」をしなければならないこと
が多いのです。
ただ気をつけなければならにことがあ
ります。それは、歯の揺れは歯周病か
らだけではなく、違う原因のこともある
のです。
本当に歯周病が原因なのか、プロー
ビングと呼ばれる歯周囲の歯周ポケ
ットの深さも診査診断には重要です。
レントゲンでも中程度以上の歯周病で
はあるが、果たして歯の揺れが歯周
病だと断言できないことがあります。
歯周病が原因でない歯の揺れもある
のです。
その多くは根管治療が正確に行われ
ていなかったり、度重なる根管治療に
よる歯の破折が多いのです。
奥歯1本だけ大きく揺れるということで
歯周病を疑って来院された患者様が
おられました。
歯周病では1本だけ大きく揺れることは
なく、その多くは奥歯の数本に揺れや
腫れ、歯肉の発赤が伴います。
私は揺れの原因を歯周病ではなく根
管治療の不備からくるものとだと判断
して根管治療のやり替えを行いました。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
